『業界研究セミナー』 vol.1 イベントレポート
2008.10.09(木)開催
講師:生活協同組合 三谷憲一さん
司会:草原祥子先生
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写真:三谷さん

第一回の業界研究セミナーでは、流通業界の生活協同組合の三谷憲一さんと司会役に草原祥子先生をお迎えして、流通業界の中の生活協同組合についてお話していただきました。

生活協同組合は、主婦の「安全な食品が欲しい」という思いを実現するために組織されました。そのため、さまざまな部分で普通の企業とは異なっています。

それを詳しく説明すると、

 
一般企業
生活協同組合
目的 「利益をあげる」ということが
とても大切
組合員の生活向上
「社会をより豊かにしたい」
運用資金 株主が出資する資本金 各組合員が支払っている出資金
運営 株主総会による運営
(出資が多いほど意見が強い)
組合員の投票による総代会
(各組合員一票ずつ投票)
利用 誰でもOK 組合員
利益 株主への配当
自社利用
組合員への配当
事業投資
職員への還元
何のため、誰のため
に努力するの?
利益のため、企業のため 組合員のため

写真:学生このような表にまとめることができます。この表だけを見ると生活協同組合は利益を求めていないように見えるかもしれませんが、各組合員さんからの出資金を預かっており、その出資金を無駄にすることはできないのでもちろん利益を求めています。しかし、生活協同組合が行っている事業は、組合員さんたちの生活を向上するという目的を達成するための手段に過ぎないと考えており「社会は競争ではなく協同である」という考えを基に事業を展開しています。

三谷さんからの説明を受けて、学生さんからはさまざまな質問があがっていました。

Q. 普通のスーパーより値段が微妙に高いのはどうして?

生活協同組合でも、もちろんできるだけ価格を下げるよう努力はしていますが、取り扱っている商品は生協独自の基準をクリアした商品のみを掲載しているので、普通のスーパーより値段が高い商品があるかもしれません。しかしよい商品を掲載しているから、ということだけでなく、生協では「適正価格」も重視しています。現代社会では、安ければ安いほどよいという風潮がありますが、安い値段ではいい商品はできません。また、メーカーに無理に価格を下げてもらっても生協自体は儲かるかもしれませんが、メーカーはそれでは利益をあげることができません。生協は「地域に求められる組織になる」ということを目標として事業を行っているので、価格を下げることと適正価格を守ることの両立させて今の価格に設定しています

Q. 食品偽装問題についてはどのように対応したの?

生活協同組合では、添加物などには独自の基準を設けて検査を行っていましたが、食品の原材料自体が違うということまでは予想していませんでした。検査は組合員さんたちの出資金で行わなければならないので、大切な出資金を使って原材料まで検査する必要があるのか・・・ということを考えた上で、検査をしないという判断を下していました。しかし生協では、いつ・誰に・何を売ったか、ということをしっかりと記録していたので偽装が発覚してから迅速に対応することができました


集合写真実家で生活協同組合を利用しているという学生さんも少なくないと思います。今回は、その私たちにとってとても身近な生活協同組合の仕組みを詳しく知ることができ、とても有意義な時間となりました。






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