@山口大学編
「人材ビジネス会社人事担当役員の
学生向け就職活動講演会」
講師:瀑布川雅裕 (アソウ・ヒューマニーセンター常務取締役・人事部長)
講演は瀑布川常務の自己紹介に始まり、戦後の復興政策やアメリカの企業の経営・人事に関する事実を織り交ぜつつ大学の講義さながらに行われました。予想を遥かに上回る人数が講演を聴きに来たため配布物を慌てて補充するなど嬉しい悲鳴が上がる場面もあり、この講演への山口大学生の関心の高さが伺えました。
当時、自分の店を持ちたかったという瀑布川常務は、他県に出たくないという気持ちを振り払って商売のメッカである大阪に身を投じ、社会やお金の流れについて学んだそうです。アソウ・ヒューマニーセンターという会社に勤務する現在でも、その経験が大きな糧となっているそうで、「スケールの大きい社会、経済を体験すると視野が広くなる」という言葉からもそれがにじみ出ているようでした。
講演では「頼るものが無い場所では、変わらざるを得ない」とその厳しさも語られましたが、新しい場所、頼るものが無いという状況で苦しむことが成長に繋がると強調されました。あるいは甘えを断ち切って新天地に飛び出した時点で既に、ひとつ成長をしたと言えるのかもしれません。
「GE(ゼネラル・エレクトリック)を世界に誇る大企業へと躍進させたジャック・ウェルチは、理念に同調していないが能力はある、というタイプの社員全員の転職を支援し、理念に同調する人間だけを残したといいます」と理念を重んじ成功した企業の例を挙げ、会社にとって理念がどういう位置付けであるか、また、社員が理念を理解し、同調することの重要性を強く訴えられました。
「理念とは真理に一致した創業者の念い(ねがい)であり、これがしっかりと受け継がれていく会社は良い会社であると言えます。それが無い会社はいつか駄目になります」突撃取材の際にも理念について熱く語られた瀑布川常務。「良い会社であり続けるかどうかは、社員が理念を真摯に受け止め、受け継いでいくかにかかっている」という訴えには、次の理念継承者である学生たちに対する強い想いが込められているようでした。
「まず人の話を素直に聞くこと。次に、人生の師匠を持つこと。そして、言われやすい人、怒られやすい人になることです」
運が良くなる方法、すなわち物事がうまくいく方法。物事を成功させるためには自らが成長することが大切なようです。瀑布川常務が挙げられた3つのポイントは、成長していくための秘訣でもあると感じました。突撃取材では話を素直に聞くことの大切さについて熱弁されましたが、ここでは人生の師匠を持つことについて「世間で偉いと言われている人間の多くは、人生の師匠を持っている」とその重要性を説かれました。ここでの人生の師匠というのは間違いをきちんと正してくれる人間のことで、その存在の尊さを常務自身も感じているようでした。
「地位が高くなればなるほど孤独になり、本音で語ってくれる人間は少なくなります。だからこそ、一緒に泣いて、一緒に悲しむことができる友達をつくることが大切です。お金で色々なものを買うことが出来ますが、友達を買うことはできません。学生のうちに本音で語れる友達をつくっておいてください」というメッセージにはその想いが表れているようで、強く心を打たれました。
「物だけでなく、働く上では心が不可欠。マニュアルに従うだけでなく、プラスアルファの部分を自分の頭と心で考える必要があります。心を満たしてあげられないときこそ、心を癒さなければならないのです」と訴えられました。これまで社会人として働くことを想像すると仕事の内容ばかりをイメージしがちでしたが、精神の部分について考える貴重な機会になりました。また、「自分の仕事に誇りを持てば、周囲もその内容や仕事ぶりを認めてくれる」などのアドバイスもあり、就職するにあたっての心構えや準備という面で強い味方を得たような気持ちになりまた。
講演に聞き入る学生のまなざしも、真剣そのもの。私語なども無く、話し手、聞き手ともに意欲に満ちた熱い講演会でした。多くのことを感じ、得ることができた濃密な時間で、終了後も「もっと色々なことを聞きたい」と常務に質問をする学生の姿が見られるなど充実感のある講演会でした。
密着取材@山口大学就職セミナー1日スケジュール 11:15 出発 12:00 昼食&休憩 13:00 気合を入れなおして一路、会場へ
15:00 いざ講演会へ 17:00 講演会終了。質問に来る学生の姿も。 19:00 休憩 19:45 解散 講演会in山口大学 |